日本の通貨である円とイギリスの通貨であるポンドは、外国為替市場において直接の取引が行なわれない通貨ペアです。円とポンドを為替で取り引きする場合には、中間にアメリカのドルを介在させます。これをクロス取引と呼びます。円を売ってポンドを買う場合、円を売ってアメリカドルを買う取引と、アメリカドルを売ってポンドを買う取引を同時に行なって決済します。
ポンドは通貨としての流動性に欠けるという特色があります。アメリカドルやユーロと比べると、格段に通貨流通量が少ないためです。ポンドは金利が比較的高水準な通貨なのですが、市場における流動性が低いために、レートが乱高下しがちであるという特徴を持っています。ポンドを軸に為替の取引をする際には、ポンドは投機的な性格を持っているということを忘れないようにしましょう。値動きが激しいわけですので、ポンドを取引きする時には注意が必要です。具体的には、レバレッジは低くしておいた方がいいでしょう。ここ数年、アメリカで発生したサブプライム問題とリーマン・ショックという金融危機のため、イギリスのポンドのレートは大きく下落しました。イギリスは欧州通貨のユーロを使っていないこともあり、ギリシャの財政問題から端を発した欧州債務危機の直接的影響は受けていません。しかし、間接的影響を被っていないわけではありません。ヨーロッパの諸国に輸出をしている関係です。ヨーロッパ経済が打撃を受ければ、イギリスも影響を受けますので一段のポンド安になる可能性があります。このように、ポンドは癖のある通貨ですので、為替で取引する場合にはその特徴や相場状況をきちんと調べましょう。
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