何もつけない美肌術

私が悩んでいたのは、スキンケアに手をかけてもかけても肌の状態が良くならなかったことです。コスメカウンターでチェックしてもらうと毎回「うるおい不足」「毛穴が開いてる」「透明感がない」という判定が出るので、

「スキンケアに1時間くらいかけているのにどうして?!」とやり切れない気持ちになっていました。 私が実践したスキンケア方法は、スキンケアを一切行わない、というやり方です。「何もつけない美肌術」という本を読んで、朝起きたら水で顔を洗って、そのあとは化粧水も乳液も何もつけないというものです。メイクはもちろん、日焼け止めも塗りませんでした。 私が「何もつけない美肌術」を実践してどうだったかというと、最初のうちは色ムラだらけの汚いすっぴん、脂もギトギトと浮いてきて「やっぱり何もつけないで肌がきれいになるなんて嘘かも」と何度もくじけそうになりました。それでも肌が生まれ変わるのを期待して何もつけずに辛抱しました。そうして1~2か月経った頃でしょうか。朝、水洗顔の後、タオルドライした肌がさらっとしっとりとして、柔らかいのを感じました。その状態が続いていたので、試しにコスメカウンターでチェックしてしてもらったところ「うるおいもキメも透明感もとても良い数値ですよ!スキンケアは何を使ってらっしゃるんですか?」と驚かれました。真夏に日焼け止めを塗らないのは怖かったですが、日傘とアームカバーで全く問題なかったです。 「何もつけない美肌術」をおすすめしたい人は、本当の意味で健康な肌を手に入れたいと思う人、かつ辛抱強い人です。スキンケアやメイクこそが美肌を保つと信じている人、ばっちりメイクが大好きな人にはおすすめしたくないですね。 水だけで洗顔する、肌に何もつけないというのは、かなりの勇気が必要です。夏に日焼け止めを塗らずに過ごして真っ黒になったりシミ・しわだらけになるのでは?!と心配でたまらなくなると思います。でも一定期間辛抱すれば、時間もお金もかからずベストコンディションを保てるようになります。私が実践したのは40代になってからでしたが、チェックの結果、20代の数値が出ました。就職の面接は口紅だけ塗りましたが、あっさり採用されました。身だしなみにうるさい業界でしたが、口紅だけでも何も言われませんでした。本当に肌に優しいスキンケアとは、そっと水でほこりを流すことであって、あれこれ塗りたくることではないですよ!

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